雄太くんの部屋を去った
そのとき

翔太が部活から帰ってきた

その瞬間 気持ちが緩んで
涙が出た

思わず翔太に飛びついた

翔太は悟って何も言わずに
頭をなでてくれた

いまは翔太が素敵に見えた。


公園に移動した

日は西に傾いてオレンジになっていた

どんどんうちの心周りの殻がとけていって
大号泣した

こんなに素が出せるのは
翔太だから。

優香「あり、っがと・・う ・・ヒック」
泣きながらうちは言った

翔太「気にすんな
  いくらでも泣けよ」





・・やっと落ち着いてきた

優香「ごめんね」
翔太「だから 気にすんなって」

翔太は走って目の前の自販機でなんか買った

うちの大好きな午前の紅茶。
翔太「やるよ」

優香「え ありがとう!」
翔太は何でこんなに優しいんだろ。
今はその優しさに救われた。

明日は元気で学校行けそう


優香「本当にありがと!!」
満面の笑みで言った

翔太「どいたまー! 元気出てよかった!!」
自分のことのように笑ってくれた

こんな人が幼馴染でよかった
つらいときに支えてくれる。

不覚にもドキドキしてた。

そらには満月がでていた



家に帰ってお母さんに全部話した
そしたら翔太くんと付き合っちゃえば、って言われた・・
冗談言うなし!!

メールで琴音と千尋にも報告

2人とも慰めてくれて
かなり心が軽くなった

琴音には振られたわけじゃないから
まだチャンスはあるっていわれた。
大人っぽくてサバサバの琴音はそうやってフォローしてくれた。

うん 確かに今日のはただの自爆だ。
いける いける!


うちは、優しい人たちに支えられていきてるんだなあ、ってつくづく思った日でした