震えた声をしぼりだして
「あのっ これ・・・」
昨日3人と一緒に作った力作・・

「ありがとー!」




・・え・・



その対応はあまりにも軽かった

絶対義理だと思われてる・・・っ

「あの、・・・これ」
って言いかけたところで
部屋においてある雄太くんのカバンが目に留まった

た たくさんチョコが入ってた

そりゃ、もてるよね
こんなかっこいいもん・・・





その瞬間すべてがどうでもよくなった




優香「あの、これいつもお世話になってるお礼です!
  みんなで食べてさい!」
全然ドキドキしなくてスルスル言葉がでた

顔も作り笑顔

目は死んでるだろう

雄太「わー!ありがと!」
優香「じゃ、さよなら!」
雄太「ばいばい!」

その時、心が無だった。
からっぽの心

振られるどころか、
恋愛対象でもない。

ただの近所の弟の友達
ってことでしょ・・

泣けもしなかった。