「・・・兄さん」

「兄さんじゃない・・・

秀人、そう呼んでくれ・・・」

そう言ったオレは、愛海の頬を優しく撫でた。


愛海はオレの手を優しく握りしめ。

「・・・秀人」

そう言って、頬を染めた。


・・・愛海のその顔は、オレを欲情させるのには、

十分すぎた。


愛海をそっと抱き上げる。

愛海は恥ずかしさを隠すように、オレの肩に手を回し、

抱きついた。


そんな愛海の行動が、愛らしくて、

フッと微笑んでしまう・・・

…ベッドに愛海をおろすと、オレは愛海の上に、乗る。


「…そんなに見ないで。・・・恥ずかしい」

愛海は、オレから目線を逸らす。

でも、オレは、愛海の顔を、オレの方に向けた。


「どんな顔も、ずっと見ていたい・・・

恥ずかしがる顔も・・・

嬉しそうな顔も…泣き顔も・・・

オレの腕の中で、感じてる顔もすべて・・・」