「…冗談に聞こえましたか?」

真顔でそう言った先生に対し、オレも愛海も言葉が出ず。

そんな俺たちを見て、先生は溜息を一つした。


「この検査結果からしても、内科では、手に負えません。

専門外ですしねえ」

検査結果を見ながら、先生がボヤく。


「…あの、言いにくいんですが、あっちの方は音沙汰ないんで」

困ったように呟いた俺に対し、先生は、フッと笑った。

…笑うところか?

そう突っ込みそうになりながら、その言葉を呑み込んだ。



「まぁ、音沙汰なくても、数か月前まではあったんでしょ?」

「はぁ」


「とにかく、検査結果を回しておきますから、そちらに行ってくださいね」

「・・・わかりました」

先生の言葉に、半信半疑なまま、

オレと愛海は違う科へと、足を進めた。



検査結果を見て、改めてエコーをあてる。

それを見た担当医は、フフッと笑った。

「もう、4か月ですよ?!よく今まで気づきませんでしたね?」