それから、午前中は、愛海は大事を取って、

医務室で休ませた。

オレはお昼まで、淡々と業務をこなした。

・・・そして正午、

愛海を医務室に迎えに行く。

「お疲れ様でした」

そう言って微笑む愛海を見て、オレも微笑み返した。


…会社から走ること数分。

近くの大学病院に来ていた。

内科に行き、血液検査や、尿検査。

簡単な検査をこなし、その結果を待つ。

その間に、お昼を済ませた。


愛海は、あまり食欲がないのか、

軽い物しか食べなかった。


「ずっと、そんな感じなのか?」

オレの問いかけに、コクっと頷いた。


・・・そして、午後の診察開始と同時に、診察室に通された。


「…冗談ですか?」

先生の驚きの言葉に、オレも愛海も、ただただ、

先生を見つめた。