-放課後-


「遊希ー!!!
早くー!!!
バス行っちゃうよー!!!」

「はいはーい!!!
紗菜早いよー!!!
ちょっと待ってー!!!」」


バタバタバタッ


「まだ来てないみたい。
間に合ったあー」

「もうー・・
紗菜早いって・・ハァハァ・・」


玲仁は家から学校まで遠いから、学校から出てるバスで登下校してる。
そのバスに手をふるのが放課後の楽しみ♪
今日も窓側に乗ってるかな?


「紗菜っ
バスきたよっ♪」

「まぢ?
髪型大丈夫?!!」

「大丈夫大丈夫」





バイバイ。





彼女ではないから、友達に手をふるふりをして玲仁に手をふる。

心の中でバイバイ、と言いながら。




「今目合ったかもー!!」

「まぢー?
玲仁君、紗菜のこと好きなんじゃねー?」

「なわけないじゃんー」

「好きかもしれないじゃん♪」



いつもの会話。
有り得ないってわかっていても期待しちゃうんだ。