「玄関先で倒れちゃったんだよ、すごい熱で」 そう言うと圭くんは目を見開いて、ゆっくり起き上がった。 床に座っているあたしは圭くんを見上げるようになった。 「嘘でしょ…俺、倒れたの?」 信じられないといった顔であたしを見ていた。 「うん、ホントだよ」 あたしがそう言ったら圭くんは脱力したように肩をおとした。