絢side

私はゆっくりゆっくり目を開けた。

すると周りは夜で裕二が私の手を握って眠ってる。

不思議と嫌じゃなかった。

まるで私が知らない間に仲直りしたみたい…。

相変わらずかっこいいな。

ここは…何階だろう?

凄く夜景が綺麗だな…。

『綺麗…。』

私はあまりの綺麗さに小さく呟いた。

私はもっと夜景を見ようとちょっと体を動かした時だった。

『……んっ。』

『っ!!』

『なんだ…絢か…。





……えっ!?絢ッッ!?』

『んっ。絢だよ?

どうしたの?そんな化け物でも見たような顔して。』

『だっ…て…絢!!半年以上眠りっぱなしだったんだぞ!!!

すげぇ心配した。』

『そっか…また。』

『大丈夫だ!美咲とも別れたしもう前みたいに別れを告げたりもしないよ。』

『本当に?』

『ああ。』

『本当に本当に本当に本当?』

『ああ。本当に本当に本当に本当だ。』

『私のために?』

『ああ。』

『嬉しい!!』

私は裕二に抱きついた。

『ちょっ!絢っ!まだ安静にしてないとだめ…『やだ!半年も会えなかったんだから。ギュってするの!』』

『全くしょうがないな…』
と裕二は言いながら私をギュってしてくれた。