次の日、裕二が来た。
また私を説得しに来たみたいだ。
『絢、帰ろう。現実世界へ。』
『えっ?でも…』
『迷うことはないよ。』
「帰りたい…。帰ろうよ絢ちゃん。」
心の声が聞こえた。
『裕二…私帰りたい。』
『よく言ったな。』
『また生きたい。でもごめんね。起きた時にはまたここでの記憶は無いから。』
『分かってる。また何度でも説明するさ。』
『裕二!!大好き!!!ありがとう。』
『ほら掴まれ。』
『うんっ!』
私が裕二の腕に掴まったその瞬間辺りは眩しい光でいっぱいになった。
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