私と裕二と加恋は悠斗くんと美咲ちゃんの前にいた。

『はっ。またボコられに来たのかよ。泥棒猫ちゃんよぉ。』

『そのつもりはないわ。』

私はそう冷たく言い放った。

すると彼は『上等だ。』と言った。

私達は悠斗くんと美咲ちゃんを軽蔑的な目で見ていた。

すると美咲ちゃんは『もぉ!!悠斗のせいで裕二に嫌われたじゃない!!』とか言い出していた。
それには私も爆笑しそうになったけど我慢した。

この前はいきなりだったから仕返しも出来なかったけど、今回は別。

今度殴ってきたら殴り返してやろう。と本気で思った。

前は裕二も加恋も手出ししなかったけど2人が本気で怒ったらマジでやばいらしい。

ま、かと言って私も弱いわけじゃないからふつーに行くよ。

裕二に感謝しなきゃ。

スッキリしたから私をボコボコにした悠斗くんと美咲ちゃんをボコボコにしたいそう思った。

さぁて、まずはどっちにしよっかな…

……決めた。

『裕二と加恋は悠斗くんをお願い。

私は美咲ちゃんをする。』

そう私は2人に伝えた。

すると…

『『わかった。』』

と返事が返ってきたので私は早速潰しにかかる。

『ねぇ、美咲ちゃん。

今日…いや、今何で私達がここに来たかわかる?』

『はぁ?何が言いたいのぉ?馬鹿じゃないのぉ?
大体あんたより私の方が裕二のこといっぱいしってるんだからぁ!』

甘ったるいうざい話し方が余計に私をいらだだせる。

『わかんないならいーよ。今から実際にするからさぁ!!』

私はそう言って美咲ちゃんのお腹を思いっきり殴った。

『うっ…』

美咲ちゃんは顔を歪めながらうめき声あげながら倒れた。

それを見た悠斗くんがこちらにやってくる。

私は裕二と加恋に目でサインを送った。

すると次の瞬間、


バキッッ!


嫌な音がした。

裕二が悠斗くんの顔を思いっきり殴った音だった。

そうこうしているうちに美咲ちゃんが起き上がりこちらに蹴りを入れようとしていた。

私はこう思った。

ははっ。あんたの蹴りなんか痛くも痒くもないんだから。

だって私。あんたの遅い蹴りになんか当たんないもん。

そう頭で美咲ちゃんに言いながら美咲ちゃんの蹴りをかわす。

すると美咲ちゃんは体制を崩しながらも悠斗くんに『助けてぇっ!!!』とか言っていた。
ちょーウケる。

すると悠斗くんがこちらに向かっていた。

まぁ一発ぐらい蹴りを入れてもいーよね?

悠斗くんは殴る体制を作っているが私はそのお腹に蹴りを入れた。

バキッ!

よっしゃ!上手く入った!!
嬉し!!

『痛いでしょ?私は殴られたんだから。』

『くそっ。』

『あとは裕二と加恋に任せるね。』

『おおっ。』

『了解!』

それぞれ返事をくれた。

『ねぇ、美咲ちゃん。
一回だけチャンスをあげる。
これから私たちの前に現れないって約束して?』

『はぁ。意味わかんないんですけどぉ。

あんたこそとっとと裕二を諦めてよ!!』

『はぁ。折角チャンスをあげたのに…


まぁ仕方ないよね?

ってかさぁ。私が裕二を諦めると思う?』


『はぁ?あんたが泥棒猫なんじゃん!

私は幼馴染で!!あんたより前から好きで!今度あったら付き合ってって約束して…『だから何?幼馴染で私より前から好きで今度あったら付き合ってって約束したって言ったって裕二が嫌だって言ったらそこまでじゃない?』』

『……それはっ!『そんなのただの迷惑にしかならないよ?

もし、私があんたで美咲ちゃんが私だったらどう思う?

ずっとあんたと裕二が幸せになれないでしょう?』』

『でもっ!『甘ったれてんじゃねーよ!ずっとそれで裕二を苦しめるのかよ!!いくらなんでも裕二がかわいそうだよ!!』』

『お願い、美咲ちゃん。早く裕二を解放してあげて!!』

『……けないで!!』

美咲ちゃんは俯きながら何かをいっていた。