私は涙を堪えながら随分と泣いてスッキリしていた裕二に聞いた。
『ゆう…じ。わ…たしも…泣いて…いいかな?』
私は涙声ながらだけどちゃんと聞いた。
『…』
次の瞬間裕二は私を抱き寄せていた。
『うっ。……ひっ。……っ。
くる…しかったよ。
辛…かった…よ。』
『ごめんな?俺絢を1人にしちまったよな?さみしかったよな?苦しかったよな?』
『うっ……ん。』
私は子供のように声を出して泣いた。
どれぐらい時間が経っただろうか。
もう帰宅しようとしている生徒がちらほらいる。
『絢。俺、もう逃げない。今から加恋も呼んで悠斗と美咲に文句を言ってやる。』
『私のために?』
『ああ。あと俺自身のためにな。』
数十分後。