誰かの声がする。

私を呼んでる気がする。

私は手を伸ばす。

届かないとわかっていてもどうかどうか届いてと言う気持ちが段々と増していく。

でもその度私の頭の中で私は裏切り者と言う言葉がフリーズする。

どうかどうかもう私を解放してっ。

誰か私を助けて。

この真っ白な世界から救い出して。

私はここにいるよ。

その瞬間私の視界は真っ黒なものに支配された。