最近私はご飯を食べられなくなった。

食べても食べても吐いてしまう。

苦しみに涙が浮かぶ。

でも、私は泣かなかった。

泣いたからって誰かが助けてくれるわけじゃないし。

あーあ。この狂った世界が壊れないかな。

私は悠斗くんと付き合ってからまともに授業を受けてにいない。それどころか教室にすら行っていない。

今日は久しぶりに教室に行こう。

いつまでもここにいるわけにはいかない。


ガラガラッ。

私は教室に入ってすぐに自分の席についた。

周りはずっとコソコソと悪口を言っていた。

そんなの慣れた。裕二は私に気づいてすらいない。

『あははっ。マジか。』

スッっと私の隣を美咲ちゃんと通って行く。

まるで私の事が見えないかのように…。

私は最近家にに帰っていない。

毎日毎日、寝たりもせずただ朝までずっと街を歩いてる。

ぼぉっとふらふらと歩いていく。

他人から見たら気持ちの悪い人だろうなと思った。

私はあとどれくらい生き地獄を彷徨わなくてはならないんだろう。

だんだん私は裕二のことを忘れて行った。