裕二side


俺は絢へのプレゼントを選ぶために絢をおいてデパートに戻った。

そしてデパート内の宝石店に行って、絢に似合いそうなデザインのネックレスがあったから買って戻ろうとした時、俺の耳には劈くようなブレーキ音が響いた。

俺はまさかと思い、走り出した。

そのとき俺は運悪くあいつに出会ってしまった。

あいつは不気味に笑いながら近づいて来た。

そして俺にこう告げた。

『ふふふっ、これで裕二は私のものね。』

俺のまさかは確信に変わってゆく。

そして俺はあいつを無視して人だかりが出来ているところに行った。

俺はその人だかりをかき分けながら進むとやがて俺の大好きな愛しの人がそこに血だらけで横たわっていた。

俺は絢を抱き上げながら名前を呼ぶと今にも消えそうなか細い小さな声でごめんなさい。と呟いた。

俺は病院まで絢を抱き上げたまま走った。

俺はどうやって病院まで行ったのか分からないほど、動揺していた。

なぁ、絢…、


ごめんなさいってなんだよ…。