美咲side



ふふふっ。

みぃつけた。

ふふふっ。

何にも知らないで笑っちゃって。

ふふふっ。

これから先に何が起こるか分からないくせに。

ふふふっ。

楽しみだなぁっ。

ふふふっ。

裕二の絶望に染まった顔を見ることや、私の目の前であの女が死ぬんだもん。

ふふふっ。

笑いが止まらない。

でも堪えなきゃ。

たまたま当たったように仕向ければいい。

ふふふっ。

これで、やっと裕二は私のもの…。

幸いそこに裕二は居なくて、あの女だけが立って居た。

私はそっと手を伸ばして…。