絢side


私はあの日から外出を控えてあまり部屋から出なくなった。

食事もあまり取らなくなった。

爽太さんや愛お姉ちゃんや悠斗は毎日一回は来てくれる。

特に、愛お姉ちゃんは結構居てくれて、お話をしたりしている。

みんな何でいきなりこうなったかを探ることなく一緒に居てくれるからとても心が楽になる。

あれから私はいやでも夢で裕二のあの顔が出てくる。

私は眠ることすらも出来なくなっていった。

だんだんみんな心配してきた。

日に日に食べる量が減っていった。

爽太さんは入院とか言ってたけど断った。

きっとすぐに良くなるから。

大丈夫だよ?

今までだって…、してきたことだ。

でも最近は自分でも痩せたなって思う日がある。

最近立ちくらみや目眩までもしてきて一回倒れてしまった。

それからみんなに強制的に入院させられた。

お医者さんは睡眠不足と栄養失調だと言って居た。

今までにも何回かあったことだ。

ある日久しぶりに加恋が病室にやってきた。

加恋は泣きながらごめんねと謝っていた。

私はずっと加恋の背中をさすりながら、ただひたすら大丈夫だからって言った。

だってきっと、裕二が美咲ちゃんを選んだからごめんねって言ってるんだと思う。

加恋は人一倍責任感が強いから。