『っ!ごめん!でも…もう少しだけ…もう少しだけこのままでいさせて!』

…このままって苦しいんだけど…

まぁいっか裕二だし。

『ん。いいよ。好きなだけすればいいよ!』

『ありがとう。絢は俺が見ないうちにどっかに行きそうで怖い。』

『えっ…?』

『俺がしっかり見て、触れていないとどこか遠くに行きそうですごい怖い。』

『私はここにいるよ。裕二が望み続ければずっとそばにいるよ。私も怖かった。裕二も私を捨てるんじゃないかって』

『俺も?俺も絢をすてる?』

『ん。私小学校の時はまあまあ友達いたんだ。』

『でも、裏切られた。』

『俺は絢を裏切らない。』

『でも裕二は加恋が好きでしょう。私も応援するね。加恋はとてもいい子だから。絶対に泣かせないでね…。』

『絢?なんで…『何でもない!』』

『絢!!!絢は何を我慢しとるん?絢は人形じゃない!!じゃけもっと我儘を言ってもいいんだよ!!』

『ダメだよ!私は私は…






裕二が好きなんだもん…』


『…』

ほら、こうなるから怖かったんだ。


『これで分かったでしょ?もう私に関わらないで。』

私は裕二の腕を振り払って素足のまま外に走って出た。

振り払って部屋からでる瞬間裕二が私の手を掴んだけど振り払って逃げた。