夢をみた。

それは…




私と裕二の夢だった。

私はただ、裕二をひたすら追いかけるだけ…。

裕二は私から逃げるようにどんどん遠くなる。

涙が止めど無く溢れる。

でも何度も何度も涙を拭いながら走った。

でも…、追いつけるわけ無くて…


私は転けてしまった。

私はそのまましばらく座り込んだ。

またダメだった。

ダメだなぁ…、私。

誰が裕二じゃなく悠斗を選んだ?

誰が裕二を信じなかった?

誰が裕二を狂わせた?

……全部全部私じゃないか?

全部全部私のせいでしょ?

なのにまだ、未練があるの?

また誰かを苦しめるの?

裕二は美咲ちゃんが好きなのに…。

ダメだよぉっ!

泣いちゃダメっ!

このままじゃ…、悠斗まで傷つけちゃう…。

泣き止め!泣き止め!泣き止め!

自分で自分に問いかけるのはとても辛かった。

苦しかった。

私って産まれてきた意味…、あるの?

ねぇ…、誰か教えて?

私は誰に必要とされてる?