今は…8時過ぎ。

朝なのにとっても暑い。

でも、冷房が少しきいている。

だから涼しい。

裕二…、今頃幸せかな?

きっと…、笑ってるよね?

大丈夫…、だよね?

なら、私が昨日したことは良かったんだ。

もう、潮時だったんだ。

楽しかったのに…。

嬉しかったのに…。

あんなにたくさん裕二のために泣いて、裕二のために笑った。

辛くても裕二に心配して欲しくなくて笑った。

笑えてたのかな?

もしかして、笑えてなかったのかな?

今頃後悔が私を襲う。

気を抜いたら涙まで出てきそう。

馬鹿だよね。

私が…、私が信じてあげられなかったんだもん。

裕二が好きになる相手…、

それって……

美咲ちゃん?

美咲ちゃんなら裕二を幸せにできる。

美咲ちゃんならきっと裕二を大事にしてくれる。

美咲ちゃんなら絶対に裕二を信じてくれる。

美咲ちゃんは私よりも可愛いから美男美女カップルが作れる。

大丈夫…。

大丈夫……。

『ーー?』

『絢?』

『えっ?何?』

『いや、さっきから呼んでるのに来ないから。』

『あっ!ごめん!!考え事してて…。』

『それよりカレー温めたから食べようぜ。』

『わかった。』

そっか…、悠斗はあえて触れないんだね?

ありがと…、悠斗。

そうだよ!私にはこんなに優しい人がいるじゃない。

ダメよ、絢!これ以上人を困らせたら。

私は必死に笑って食事をして、自分の部屋に戻った。