『っ!分かったよ。今日は帰る。明日また話そう。』

『…』

ガラガラッ

コツコツ…

私も帰ろう。

『先生、お世話になりました。では帰ります。』

『分かりました。気をつけてね?』

『はい。』

パタパタパタパタッ

私はゆっくりと下駄箱に言った。でもそこに裕二はいなかった。

良かった。見つからなくて。

今見つかったら大変だしね。

明日は休もう。親もきっと休ましてくれる。

トコトコッ

静かな静かな帰り道、私の足音だけしか聞こえない。

私は走って家に帰った。

『ただいま。今帰ったよ。』

『おかえり。学校から連絡があったから今から迎えに行こうかと思ったけど、ちょっと遅かったようね。』

『ううん。歩いて帰れたから。』

『とにかく明日は休みなさい。先生もそう言ってたわ。』

『ん。分かったよ。じゃあカバン置いてくるね。』

『じゃあ今から晩ご飯作るからテレビでも見てなさい。』

『はぁい。』

…ちょうど良かったんだよね。

私はテレビをみてご飯を食べてお風呂に入ってすぐに寝た。