『絢？大丈夫か？』

『ん。大丈夫。』

『ごめんな、もっと早くに気づいたら良かったのにな。』

『違うよ裕二のせいじゃない。私のせいだよ？』

『いや、俺は気づいてたんだ。屋上にいる時になんかおかしいなって』

『どうして裕二助けてくれたの？』

『何でってそれは…『裕二ってさ、やっぱり加恋のこと好きなんでしょ？』』

私はとんでもないことを言ってしまった。

『はっ？』

『だってね、苦しくても辛くてもいつも笑ってて、俺よりも繊細で寂しがりやで泣き虫で弱いんだって私には加恋しかいないって思ったんだ。』

『絢…』

『ごめんけど、今日はもう帰って。』

『絢…ちょっと『帰ってよ！！私に関わらないで、どうせ私が加恋の友達だからかまってるだけでしょう？もう私を…私を振り回さないで！』

ポロポロッ

涙が溢れてきた。

私は気づいてしまった。
裕二が好きなんだ。

そして私は裕二を傷つけた。
最低なやつ