『んっ…』

眩しい。
あれ、ここはどこ?

『あら気づいた?あなた廊下に倒れてたんですって。』

『そうなんですか…。』

私は起き上がろうとしたけどクラッっとめまいがした。

『だめよ。
起き上がっちゃ。
貴方熱があるんだから。』

『熱?』

『ええ。確か椋本くんっていう男子がここに背負って連れてきたのよ。』

『今何時ですか?』

『ええっともう6時間目が終わるわね。多分椋本くんも来るでしょう。』

『そうですか。』

『じゃあ熱をはかるわね。』

『はい。』


ピピピピッ

聞き覚えのある電子音が聞こえた。

『えーっと36度2ね。じゃあ今日は…』


パタパタパタパタッ




バン!!


『!!』

『先生!絢はっ!』

『今さっき起きたところよ。』

『絢と話がしたい。先生ちょっと2人っきりにしてもらっていいですか?』

『ええ。でもあんまり無理させないでね。』

『わかっています。』

『じゃあ。ごゆっくり。』