ぽふっ ぽふっ

ん?えっ?裕二が私の頭撫でてる?

いやいやそんなわけない。

『絢って、なんでビミョーな長さなんだろ?』

それはねこの前切ったから。

『はっきり言ったら長い方なのか?』

まぁクラスの中ではね。

『起きてくれー。俺さみしい…』

今だっ!

『……んっ?あ…れゆー…じ?なんで…いるの?』

よし完璧!じゃないよ!涙の跡が残ってる!?

『絢…泣いてたのか?』

ばっばれた。

『そっんなわけないじゃん。』

ばれたかな…?

『絢ってさ…嘘つくの苦手だろ?』

『ふぇ?そう…なの?』

『そうだよ!で、どうしたんだ?』

『いや、対したことじゃないし。』

『言ってみろ、俺だったら話聞くぜ?』

『あのね、私考えたんだけど、裕二と加恋ってお似合いだなって。』

『はぁ?俺と加恋が?ないない。ってか俺には好きな人がいるしな。』

ドクンッ心臓が跳ねた。

好きな人がいるしな…

その言葉が何度も何度もフリーズする。