「雪乃をいじめてるのは、 相澤さんを中心としたテニス部員 ってこと?」

帰り道、たきのりと相澤さんについて話し合っている。
相澤さんはテニス部。
つまり…

「大好きな谷中先生が、 テニス部員である自分たちを無視して 雪乃のテニスを褒めたから、 むかついたんでしょ。」

たきのりがそう考察する。

結局、嫉妬なんだ…

嫉妬…か…


嫉妬という感情は、時に友情すらも潰しかける。
相澤さんのように、人を悪魔のようにしたりもする。
そんな嫉妬という文字は"女"って字がふたつも入っている。

「……女って面倒な生き物だね。」

自分で嫌になる。

「どうせ先生なんて、 私たちみたいな生徒を、 女としてみることがないだろうに。」

たきのりが言う。

………そうだよ。どんなに頑張っても、
先生からしたら、所詮ガキなんだから!

一人前に嫉妬とか、バカみたい!!

私、どうかしてた!

先生よりも雪乃の方が何百倍も好きなはずなのに。

ちょっとおかしくなってたみたいだ!

「あーーーなんか腹が立ってきた! たきのり、明日の放課後、暇?」

こんな思いをさせた元凶に、
一言くらい文句言ってやりたい!!!