私は今まで、自分が病弱であるということを笑いにできるなんて、考えたことなかった。

だけど…たきのりと雪乃に出会って、
ああ…私が面白く言えば、笑ってくれるんだなって思った。

それは、本当に嬉しかった。

こんな私でも、人を笑顔にできる。
楽しいと思ってもらえるって
はじめて思えて、
心が軽くなった気がしたんだ。


私がたきのりと雪乃が好きなのは、
二人は私を普通の子として接してくれるから。

二人と一緒にいると、
私は普通の高校生として過ごせる。

普通の子と同じようにバカなことを言って、
盛り上がれる。

他愛のない会話でも、
私は普通なんだって思えることができる。

それがたまらなく嬉しいんだ。

二人といるのは本当に心地良いんだ。

二人は、私に射し込んだ希望の光なんだよ。

二人より大切なものはない。




私、馬鹿だった…
なんで、雪乃に嫉妬して、
酷いこと考えちゃったんだろう…

ごめん…雪乃。
本当にごめん…

私、最低だね。

雪乃のこと、大好きなのに…