俺は優花が出てくるのをソファーに座って待っていた。




出てきにくいよな、これじゃ…


なんで俺あんなことしたんだろ。






ふと、後ろを見ると優花がいた






「優花…、ごめんな?」




「ううん、大丈夫だよ!」






そう笑顔で答えているけど、若干目が赤い






「泣いてたんだろ…?」




「なっ、泣いてないよ!」




「じゃあ、なんで目赤いんだよ」






突っ込んじゃだめだってわかってるけど、気になるから聞いちゃう俺。






「あ、これね、シャンプーが目に入っちゃったから」




「嘘つくなよ。俺のせいで泣いてたんだよな?」




「ち、ちがっ…」






そうだろ…






「ごめんな…」




「陸人のせいじゃないって!あたしが男の人嫌いなのが悪いの…!」






は?


馬鹿だろ。


なんでお前が悪いんだよ




俺が悪いのに…






「男が嫌いになったの、ちゃんと理由あんだろ?なのに、なんでお前が悪いんだよ。
優花を男嫌いにさせた奴が悪いから。
俺のせいでもっと男嫌いになった…?」




「ひっく……う、うぅ…」






優花が泣いていた。




俺なんか泣かすような事言っちゃったかな…?






「ゆ、優花…「うぅ…、陸人…ごめん…ね…」




「なんで謝んだよ…」




「あたしね…ひっく…陸人はね…
あんまり、怖くなかった…よ…!」






絶対嘘だろ。






「他の人にはね、もう、近寄りたくない…くらいなんだ…でもね…陸人には近寄りたい…ってほどではないけど、近くにいても…平気なんだ…」






それ、まじなら俺めっちゃ嬉しい…