『−−、みなさんこんにちは。AOBA High School Radioのお時間です。本日MCを勤めさせていただきますのは2年C組風間依織です。ちなみに今日は俺の妹の誕生日です。みんなプレゼントは俺まで!では雑談はこの辺にして。お葉書を紹介させていただきまぁす』
「…あのバカ…」
学校中にバカ丸出しの放送が流れる。依織は隣のクラスの友人で、小学時代に通っていたピアノ教室の知り合いだ。彼は放送の通りお調子者で、それゆえ人気も高い。
「…相変わらずだな、アイツ」
「そうだね。いいことだよ、楽しそうだもん」
「美希…、あんたのその温厚な性格羨ましいわ…」
美希は笑いながら箸を進めた。響は深いため息をついてお茶を啜る。
『それではここでリクエスト一曲目をかけようと思います。え〜、ラジオネーム、依織さん大ファンですさんから。お〜ありがと!俺もみんな大好きだよ!』
女子が黄色い声をあげる。ホント、あのバカは…、と杏里が肩を落とした。
『私はこの曲を聞いて告白しようと決心しました。おぉ!一大決心だね!では聞いていただきましょう曲は…』
そこで依織が言葉を止めた。
どうしたんだろうね、放送事故?、依織くんなにかあったのかな?
みんな口々に呟く。
『…では、聞いてください。diveで「夢の中、君思ふ」』
箸が止まった。自分だけじゃない。美希も、杏里も。二人の顔が見れない。依織が言葉をつめた理由がわかった。
「ひ…」
「バカだな…アイツ」
響は力無く言った。
これには深い理由がある。辛い、思い出がある。
「…あのバカ…」
学校中にバカ丸出しの放送が流れる。依織は隣のクラスの友人で、小学時代に通っていたピアノ教室の知り合いだ。彼は放送の通りお調子者で、それゆえ人気も高い。
「…相変わらずだな、アイツ」
「そうだね。いいことだよ、楽しそうだもん」
「美希…、あんたのその温厚な性格羨ましいわ…」
美希は笑いながら箸を進めた。響は深いため息をついてお茶を啜る。
『それではここでリクエスト一曲目をかけようと思います。え〜、ラジオネーム、依織さん大ファンですさんから。お〜ありがと!俺もみんな大好きだよ!』
女子が黄色い声をあげる。ホント、あのバカは…、と杏里が肩を落とした。
『私はこの曲を聞いて告白しようと決心しました。おぉ!一大決心だね!では聞いていただきましょう曲は…』
そこで依織が言葉を止めた。
どうしたんだろうね、放送事故?、依織くんなにかあったのかな?
みんな口々に呟く。
『…では、聞いてください。diveで「夢の中、君思ふ」』
箸が止まった。自分だけじゃない。美希も、杏里も。二人の顔が見れない。依織が言葉をつめた理由がわかった。
「ひ…」
「バカだな…アイツ」
響は力無く言った。
これには深い理由がある。辛い、思い出がある。