今、確かに聞こえた小さな。
でも確かな勇一の声。
「今、うちに言った?」
勇一は、もう教室に入ってて見えなくなってた。
「ありがとう!」
美穂と笑いながら、
おちゃらけてしか答えられなかった。
聞こえてたの?
私に言ってくれたの??
・・・泣きたくなるくらい嬉しいんだ。
ねぇ勇一・・・
私って単純だから、
あなたに『頑張れ』って
言われただけで頑張れるんだよ?
あなたは知らないよね??
「早苗?移動だよー!!」
「うん!行こ☆」
ねぇ、まだ
諦めなくても。
想うだけなら・・・
いいですか?
ーENDー