離れようとしたけど、朔があたしの腰に腕を回して力を入れるから、離れることができなかった。




「さっ、朔!?」





押しても押しても離れない。





朔ってこんなに力強かったの!?






「ダーメ、離さねぇよ」




ドキッとした。





「朔、離してよ〜」




あたしの顔は赤い。




そして、恥ずかしさで涙が出てると思う。






「ふっ、その顔煽ってんの?可愛すぎ」




あたしの顔を見て、無邪気に笑う朔。





あなたの笑顔の方が可愛いんですが!!






「あ、煽ってなんかないっ……!」





朔があたしの頭を引き寄せる。