「成績おちたな。」


俺の心が、どんどん冷たくなっていく。


確かに、席次は落ちた。



……四番ほど。



親父は、トップをとらないとダメなんだ。


きっと。



喉がかわいて、台所へ足を進める。


もう知るか、あんな親父。


「葉月。」


台所には、母さんがいた。


「ゴミ出してって言ったのに。

どうしてお願いしたことをきかないの?!」


『本当、何もしないんだから…』


そんな口調だった。