授業が始まった。
体育でバスケをやるんだ…
あっ。らいとがいるんだ!
お腹にボール当たらないように気をつけなきゃ。
ゲームが始まった。
どちらも引かないいい戦いのまま終盤に差し掛かった。
その時!
「りいな!危ない!」
だれかの叫び声。
「えっ?」と思い、後ろを振り返った。
…ボンッ。
焦げ茶色の重たいバスケットボールが下腹部を直撃した。
言葉にならない痛みに必死に耐えた。
どうにか痛みに耐えながら一日を終えた。
家に帰って、まったりしてる時。
「うぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐ、ったーーーーーーい!」
激痛が走った。
あおいちゃんとのメールに思わず
「痛い!助けて!」と書いて送った。
すると返信は、
from:葵ちゃん♥
sub:Re:
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らいと~
ママ痛がってるよ⁇
良い子にしてあげて?
また明日ぎゅーってしてあげるから
~Aoi~
らいとにメールを読み聞かせて、お腹をなでなでした。
すると…痛みがなくなった。
どうして?
とても不思議だった。
~らいと?あなたあおいちゃんわかるの?いつものママを支えてくれてる良い人なんだよ♪あおいちゃんいなきゃ、らいとはいなかったんだよ~