「誠ーー」

と、呼びながら彼女は
ひらひらと手を振る

その様子はとても可愛くて

私が邪魔物のような気がした



「きさら、何してんだよ。」

「え?別にいいじゃない
お話しようと思って」

きさらさんにつれられ

3人でファストフード店へ入る

しばらくの沈黙のあと

言葉を発したのは誠だった

「……きさら」