~華奈side~



---ちょうど一年前、桜咲く季節にあたしと翔は出会った。



私は横山華奈、今日から高校2年生。



『おっはよーん!!』



「のわっ!」


「危ないじゃん!...おはよー!」



もう少しで転ぶところだった...。


朝から抱きつくくせ直して欲しい。まったく。

朝から抱きついてきたのは、


朝倉みなみ。


私の友達で一番信用している。



私は人を信じるのが苦手。


人は、簡単に裏切るから。



『ねえ!今日ね転校生来るんだって!』


あぁ、そんなこと言ってたような。


「誰...?」


『わからないけど、一個上でとってもイケメンらしいよ!!』


でた。みなみのイケメン好き。


呆れる...まったく。



「まさかあんた…狙わないよね。」



『え…。あ…いやー、その…。』


図星。


「あんたイケメン好き直しなよー。」



『…はい。ごめんなさい。』



『でもイケメンなら絶対好きになっちゃうよー!!』



「みなみの周りたくさんいるじゃん。男が。」


『えへ...。』


はぁ。。


『華奈も絶対好きになるよ!!』


「なりません!!」



『...ごめんなさい。』




---好きにならないなんて嘘だったね。


あたしは会った瞬間好きになってしまった。


転校生...翔の事を。