「...あたしには誰にも言えない秘密があるんです。一個は、人を信じるのができないんです。」
「中学生の時にあたし信用していた親友に裏切られたんです。あたしの彼氏を奪ったんです。その親友に裏切られてから人を信じるのが出来なくなってしまって...。人は、簡単に裏切り裏切られる。だから人を信じれないんです。」
『...そうなんだね。』
「はい。」
『もう一つあるんじゃない?』
「はい...。」
「もう一つは、昔いじめられてたんです。
今さっき言いましたよね...。あたしの親友が彼氏を奪ったって。そのことを親友に言ったんです。そしたらそんなわけないじゃん。人のせいにしないでくれる?と言われたんです。前まで優しかったのに人が変わったように冷たく言ったんです。」
『うん。』
「その後、親友の友達があたしをいじめるようになって親友も参加しながらあたしをいじめたんです。それ以来、友達を作ろうともしなかったし信じようとも思わなかったんです。」
『そんな辛い過去があったんだね。』
「はい。」
『でもなんであたしに言ったの?』
「泣いている舞さんがあたしの泣いている姿に被ったから言ったんです。急にこんなあたしの話してごめんなさい。」
『いいよ。』
「舞さん、ごめんなさい。あたしのせいで辛い思いをしてしまって。」
「あたしもう...翔に関わるつもりはないです。ただお願いがあります。舞さん、翔のそばにいてあげてください。お願いします。」
『わかった。』
あたしの最後の翔への願い。
---舞さんと幸せになって。
舞さんはとても心優しくてあたしと大違い。
あたしなんかといるより舞さんといたほうがいいの。翔は。
幸せになってね翔....。舞さんと2人で。
あたしは決心したんだ。
翔に関わらない。
翔に会わない。
と決心したんだ。
翔。ホントのホントにさようなら---