休み時間にみなみが慌ててこっちに来た。
「どうしたの?...息切らして。」
『そ...それがね...。』
ちなみに、みなみには翔が好きになったと言ったのだ。
そしたら応援するよ!とみなみは言ってくれた。
あたしは嬉しくてありがとう。と言った。
「で?」
あたしの耳元まで来てこう言った。
『落ち着いて聞いて。
翔くん...彼女できたらしいの。
翔くんと同い年で、めっちゃ美人なこいるじゃん?そのこと付き合い始めたらしい。』
...は?。
あたしは思考回路が停止したかのように動かなかった。
いや、動けなかった。
『...華奈?大丈夫?』
「誰から聞いたの?」
『...噂でちょくちょく聞いててさ、今日朝歩いてる時に見ちゃったんだよね。仲良さげに手をつないで歩いてるところ。で本当なんだと思って華奈に言った。』
「教えてくれてありがとう。」
あたしは泣かないように...。
「...屋上行ってくるね!!」
と精一杯泣かないように言った。
あたしは、すぐに教室を出て屋上へ向かった。
教室を出た時、みなみが
『...いってらっしゃい』
と言っていた。
みなみなりに気を使ってくれたんだと思う。
ありがとう。とあたしは心の中で言った。