「…倫。」




「へぃへぃ。言われなくても俺が説明するつもりだったし。」





お兄さんは、立花先輩に軽く会釈したあと
あたしを見て、にこっと笑った。







「姫っていうのはね?
暴走族の姫のことをいうの。
暴走族の姫は、
1、みんなから守られる存在。
2、総長の女」






え、ちょっと待って。






「今…総長の女って…。」






「ゆったけど?」





いやいや、総長の女ってことは、立花先輩の彼女的存在ってことよね?






「…まぁ例外もあるし。」





ならよかった。




その例外に含まれたいものだわ。