「…あめぇ…。」



そう言って自分の唇をペロッと舐める
秋にドキッと心臓がなった。





「…冷夏、顔真っ赤。

…あんだけ激モテるくせに、
ファーストキスとかいうなよ?」




秋の言葉にあたしは思わずほっぺたに手をあてると案の定、熱かった。






「…そ、そういうの、よくない…わ。」




「その言い方、説得力ねぇーぞ。

…それともなに?

…触れるだけなんて、したりない? 」





艶日に微笑む秋に、あたしはまた顔を真っ赤にする。