【雨斗 side】
「はぁ、はぁ、はぁ…」
あの病院をでてから俺は走り続けている。
もう何キロ走ったかわかんねぇ。
もっと体力つけなきゃだな…。
少し、息があがってる。
「…どこだよ、秋ー…。」
倉庫にはいなかった。
幼稚園もいなかった。
で、今は商店街を詮索中。
「はぁ…バイク使えばよかった。」
…まぁ下っ端にもってこさせりゃいいんだけどさ。
俺、人使うのきらいだし。
「…ったく、もう捜してない場所っていったらホテル街しかないんだけど!?」
…いや
あと一カ所ある。
「冬歌をつれてアイツがいくならー…」
俺はくるりと向きを90°かえると、また
走り出した。