「ねぇ冷夏ちゃん?」
「?」
俺は冷夏ちゃんに声をかけて、振り向いた冷夏ちゃんを無言で見つめた。
「???」
首を傾げてながらしっかり目を合わせてくれる冷夏ちゃん。
そして俺はにこっと笑ってみた。
…さっきと同じだ。
「ーーー…なによ?」
…が、冷夏ちゃんには全く通じない。
「なんでもないよ」
これで、冷夏ちゃんも気づいてほしい。
自分は、その辺の人とはちがうってこと。
そして、俺たちは病院をでた。
さっきのナースさんにはメアドか携番かを書かれた紙渡されてスルーしたけど。
「じゃあ、会うなら学校ね」
そう言って手をふる冷夏ちゃんを見て思った。
この子には、幸せになってほしいーーと。