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全部話し終えると、あたしはまた泣いてしまっていた。
「…冷夏ちゃん、そんなことが…」
「つまり…沢原さんは姫をやめて魁さん…先代と付き合うってこと？」
倫の言った言葉にあたしはゆっくり首を
ふった。
「魁は…ずっと待っていてくれたの。
あたしの記憶が戻るのを。
けどあたしーー…
そんな彼を裏切ってしまったの。」
みんなの見つめる目がこわい。
これを言ったらあたしを絶対に軽蔑する。
けど言わなきゃ始まらない。
「あたしね…秋が好き…なの。」
その瞬間、さらに涙が溢れた。
どうすればいいのかわからなかったから。
あたしの選択はあっていたの？
