「何か理由があるんやろ!? 誰かになんかゆわれたんか!?」 …ちがうよ。 あたしが悪いの。 あたしー… 「全てを、思い出したの…。」 「思い…出、した?」 そっか…。 倫以外には言ってなかったね。 「あたし…記憶喪失だったの。」 「きおく…そうしつ…」 あたしはそっと顔を上げて、過去のことを 全て話した。 魁さんとのこと。 亡くなった両親のこと。 全て、全てーー…