ーーーーあぁ。 思い出したよ。 あたしこの時…。 ″アノコト″を知ったんだ。 あたしの人生と彼の人生を、決して交差 させないようにした出来事。 この時のあたしに言いたい。 そのことを知ってはだめ。 辛い運命がまっているーーー…。 そう願うあたしをよそに、″あたし″は、 昇降口のドアを開き外へ出たーー…。