2番目のわたし。【完結】


今日からバスケ部に入部!
楽しみで楽しみでしょうがない!
さっちゃんもバスケ部に入るらしいので一緒に体育館に向かった。

うちの学校の部活は男女一緒に練習をしなければいけないくらい体育館が狭い。
まぁひとつの部活だけだから邪魔みたいなのはないのがいいけど、男子と一緒って怖くない?しかもバスケだよ?
なんておもいながら体育館に入った。

秋がすでにバッシュに履き替えており紐を結びながら私に手を振っている。
さっちゃんはラブラブだねーなんてわけのわからないことを言って先にいってしまった。

「秋!バッシュかっこいいね!」

「だろ?もう、うずうずする!」

「私もー!はやくバッシュ履いてくる」

そー言ってさっちゃんの方に行こうとしたら‥





「おう、また会ったな、入るのか?」



「‥‥‥先輩‥こんにちは‥入ります」

山下先輩がいた。

「そうなのか。よろしくな。

大谷ー!
久しぶりだな!お前も入るのか!」

「先輩久しぶりです。よろしくお願いします。」

なんか秋暗くない?どーしたの?


「よーーーし練習前の挨拶するぞー」

キャプテンが叫んだ。って関谷先輩!
またキャプテンやってる!
すごいなー!ってまだバッシュはいてない!

「よし、行くぞ。まだバッシュはかなくても大丈夫だぞ。今日は最初に自己紹介とかやるはずだから。」

「そーなんですか、よかったー」

「神崎行くぞ」

「え?秋待ってよー」

私と秋は先輩をおいてみんなの所に行った。




今日は挨拶と軽い練習をして終わった。


「あー疲れたー」

「ほんとにー!疲れたよねー」
さっちゃんと話していた

「さっちゃん!掃除しなきゃ!」

「えーじゃあボールしまってくるー」

「うん!私モップやってくる!」


私は走ってモップが入っている
倉庫みたいな所にいった。


えーっとあったあった。
早く行かなきゃ!


「神崎。元気だったか?」

まただ、なんでこんなに話しかけてくるの?もう諦めたいのに。

「はい!っていっても2ヶ月ぶりですよー!」

「こないだあんまり話せなかっただろ?
だから聞いたんだよ、、
‥‥‥大谷とは付き合ってんのか?」

「はい?!何言ってるんですかー?
付き合ってませんよーー」

「そーか、、、お前彼氏は?」

「いませんけど、、」
なんでそんなこと聞くの?
そんなの聞かれたら期待しちゃうじゃん

「そーか!早くできるといいなー
でも、お前にできんのかなー?ははっ」

「先輩失礼ですよー!きっと、、できるはずです!」

「きっとなーどーだろーなーははは」

「もーひどいです!あっ!モップかけるんですから邪魔しないでください!」

「悪い悪い早くやってこい!」

「はーい」
タタタっ

とりあえずそこから逃げ出したかった
早くどこかに行って見えなくなるところに行ってこの思いを消したかった。







それから勉強部活と忙しかった。

そして私は、また図書委員になった。

ガラガラ

「わーやっぱ広いねー」

「確かにねー」とさっちゃん

またさっちゃんと図書委員なんて
どんだけ仲良しなんだよってかんじ

中学の図書委員は小学校とやることは変わらない。また同じように本の整理。
ただ違うのは週に3回もあるということ
そして、くる人なんて全然いないこと。

整理なんてしなくていいほど綺麗だ。
もっと読む人増やそうよ。
てかもっといい本増やせよー
お金ないのか私立じゃないしね


私の昼休みはこんなかんじで
何週間か過ぎていった。








今日も図書当番。
でも、さっちゃんはお休み。
1人で行かなきゃいけない。

ガラガラ

今日も誰もいない


「ふぅ〜。」


疲れたな〜給食食べたから眠い。
次は英語か〜寝そうだし‥
寝とこうかなー




ガラガラ



誰?!珍しいな〜くる人いるんだ。



「神崎、、神崎!起きてる?」




「え?先輩?こんにちは」

「おう、お前また図書委員なんだな」

「あ、はい」

「お前1人か?相方は?」

「はい。今日はさっちゃんいなくて‥
って先輩よく知ってますねー」

「‥あぁ、こないだお前と図書室出てくるの見えたから‥」

「そうなんですかー!今日は、本読みに来たんですか?オススメ紹介します?って言っても私あんまりわかんないんですけど。」

「いや、ってわかんねーのかよ。
てか、そーゆーんじゃなくて」

「え?じゃあ寝にきたんですか?
ここ寝るにはさいこーですよねだって」

先輩はなんか紙を出して私に差し出している。

「‥‥‥?なんですか?」

開いてみるとアドレスが書いてあった

「俺の。お前の知りたいから帰ってからでもいいから、連絡ちょうだい」

なんで、、、?意味わかんないって先輩

なんのためにくれたの?
私の知りたいってどーゆーこと?







「あの‥‥‥先輩‥彼女いるって本当ですか?」

私は勇気を出して聞いてみた
声震えてる、、、泣きそうだ


「‥‥‥‥‥‥‥いるよ。」


ほら、いるんだ。
知ってたのに泣きそう。
わかってたのに。
なんでそんな顔するの先輩?
私が泣きたいんだよ。
そんな辛そうな顔しないでよ。
意味わかんないよ。



「‥そーなんですか!やっぱり噂本当なんだ!へ〜先輩でもできるんですね!」

こんな明るく言ったのは
この想いを隠したいから。
声が震えてるのだってさっちゃんの風邪がうつったせいなのかも。
泣きそうなんじゃなくて眠いだけ。
そんな風に隠さないと
もうこの関係が壊れてしまうと思ったから。




「お前な〜とりあえず連絡よこせよー」

「了解です!ふふっ」



2番でも先輩に好かれていたい
そんな風に思ってしまって。


私は夜に連絡した。



『こんばんは!神崎です!
登録よろしくお願いします!』


ドキドキ



『了解!ありがとなー


あのさーお前大谷とはどんな感じなの?』



え?また秋?なんなの?


『なにもありませんけど。
どうかしましたかー?』


『お前ら仲良いなーって思って

お前が好きなら協力しようかなみたいな』


先輩ひどいよ

それは痛い

胸が痛いよ


『仲良いだけです!


私は好きとかじゃないです!』



『そうかーじゃあ他に好きな人いる?』


何これメールだとこれが真面目かふざけてるのか全然わかんない。



『好きな人はいますよー』


私はちょっとかけてみた






『へー誰だよ?どんなやつ?』


『えーと彼女がいる人です。

だから、無理だと思います。

先輩はどう思いますか?

諦めた方がいいと思いますか?』


こんなこと言ったらばれそう。

もし諦めるなって言われたら
がんばってもいいかな?


ヴーゥーヴー

『あきらめなくてもいいんじゃない?

好きなんだろ?頑張れよ。』



先輩がんばってもいいんですか?


『はい。頑張ります。』



これが先輩との誤ちのスタート。
だったのだと思う。


それから先輩とは毎日メールをした

彼女とメールしなくていいのかなっ?

ってくらい私と先輩はメールをかわした