教室の窓ガラスから差し込む日差しが優しくて、ぽかぽか、ぽかぽか。

ああそう言えば暦の上ではもう春だっけ、なんて考える2月の午後1時。



わたしの背中には、何故か彼がいます。



「ゆいちゃ〜ん、どうしたの?
お弁当は?お腹空いてない?」


椅子の後ろから私は首に手を回して抱きついてくるのはみんなのアイドル矢崎陽斗くん。



…腰、痛くないのかな。


なんて考えながらもとりあえず、無視シカト気にしない。


「ゆい、ハルくん、、、」

目の前にいるみきちゃんに言われたって気にしない!


一度構っちゃったらそれが最後、
私の昼休みは全てこいつにのっとられる。


「ゆいちゃん、そんなにぼーっとしてると、俺、ちゅーしちゃうよ?」