「あ、俺らこっち。」


環の一言で後ろを振り替える。

「あ、そっか。電車通学だもんね。しかもあのお店、駅の裏だし。」

そうか。どうりで早く別れるわけだ。


「.....もしかして俺たち以外、全員電車じゃねぇの?」

陽信が言う。


「あ、俺は的場が迎えにくるって。都騎、バイト先通るけど。」

「まじで?乗ってくわ。」


「みんな、電車っぽいね。」

私がそう言った後、美琴の迎えのことに気づく。


「美琴、迎えは?.....しかも今日、習い事....」

「普段は乗馬が入っていたんだけれど4月の4週目だからないのよ。」

「そっか。なら、よかった。」

まぁ、そうだよね。美琴がさぼる、なんてありえな........


あれ?授業さぼってた........

いいや。気にしないでおこう。



「じゃ、また明日。リア充さん。」

環にからかわれ、怒る。




いいけど。楽しいから。