「見てろよ?絶対ただの人間だから」


空木は、ピアスがよく見えるように、自分の顔と山田の顔を近づけた。




……ここで、桜井先生貧血で退室。


はい、耐えられませんでした。



気を取り直して、あたしと秦野は目を見張る。


「おーい、おーきろー山田ーー」


空木がぶっきらぼうにつぶやく。



どーしよ、さっきみたいに山田が空木を襲っちゃったら…。


吸血鬼って、凄い力が強いんだっけ。(最近読んだ恋愛小説より)


だとしたら、十字架なんか見せた空木、大ケガだ。