その犬歯が、あたしの首筋に当たってたんだ。



山田は、立ち上がると、フラフラとあたしの方へ寄ってくる。



「腹減ってんだよ…さっさとよこせ…」



どーしよう。


なんでこんな事なってんの!?



吸わせたくないし、でも山田は、この空腹のせいでこーなってると思われるし!!


「うっ」


また、山田が倒れ込む。



「山田!」


また駆け寄り、肩を貸す。