…………また、新たな犠牲者が出ています。


どうにかしてください神様。




ドアを開けたあたしと秦野の前にいたのは。



｢よぉ、凜｣



両肩に、ぐったりした女の子を担いで仁王立ちしていたのは。



｢……空木…｣


出た、プライド高すぎの俺様。



｢なんか、そこらで倒れてたから、連れてきてやったんだけど｣



｢おー、ご苦労！あ、関口さんと秦野くんもご苦労！｣



桜井先生は、肩に担いでいた女の子達をベッドに連れて行く。



肩をグルグル回す空木。



｢その担ぎ方、止めてあげなよ…｣



思わず本音が出てしまったとたん、空木の動きが止まった。


あれ、なんかヤバい？？



ズカズカとあたしに寄ってきた空木は、眉間にシワを寄せて、



｢文句あんのか｣



すみませんすみませんすみません許して(泣)