「桜井先生ー!」



「はいはーい、また貧血…って、あぁ!関口さん!」



女の子達の横たわったベッドの周りを、バタバタ動き回っていた桜井先生が答えた。


「おはようございます~」


「おはよう、どーしたの!?まさか、関口さんまで貧血!?」



氷枕を両手に、桜井先生は叫んだ。



「じゃ、なくて…。あの、カーテン、あたし破いちゃって…すみません」


「あー、それ!大丈夫大丈夫!もう古かったし!」



「弁償…ですかね?」



あたしは、山田みたいにベッドの部屋のドアを指差した。



「いやいやいいわよ!カーテンの一つや二つ!」