「それじゃ山田、空いてる席に座ってもらおうかァ!」



「あ、はい…」



グチャグチャの頭を直しながら、山田太郎は歩き出した。



って、ちょっと待って…。


空いてる席って…。



あたしは、斜め後ろを振り返った。


さっきも、見た席…。




!やっぱり!





…明梨の横!!!



「うゎーっ、いいな明梨ーっ!」


「ずりぃぞお前ー!!」


クラスが一気にざわめく。


明梨は明梨で、かなりビックリしてる。